スパゲティ・ナポリタン [暮らし]
最初この記事の分類を「グルメ」にしようと思って書いていたがかいているうちに2つの点でグルメではまずいということで分類を変更した。 1つ目の理由はいつもは持ち歩くPananのデジカメを今日に限って持っていなかったので写真が無い。携帯にカメラ機能はついているが小生の携帯は機種が古くカメラの解像度も低く、今までろくな写真が撮れた覚えが無い。ということで写真を断念。 2つ目は書いていくうちに主題と関係の無い話が膨らんでおよそグルメとは関係の無い学生時代の悪夢の記憶の話が大きな割合を占めてしまったためとてもグルメの記事とは思えない内容となったためである。
前置きはこれくらいにして本文に移る。
いつもお昼は あまりこだわり無く そばや安い定食が多いが今日は なぜか無性にスパゲティ・ナポリタンが食べたくなった。 普段あまり食べないスパゲティでなぜ食べたくなったかわからない。
近くのスパゲティ屋を探した。 普段スパゲティ屋とかイタリアンの店を昼飯に探すことが無いので何処にあるかという当ても無い。しばらくきょろきょろ看板を見て周りやっと見つけた。 「スパゲティ」の看板であるからスパゲティ屋であることは間違いない。果たしてスパゲティ・ナポリタンはあるか？
本格イタリアンの店などでは「スパゲティ・ナポリタン」などというものはメニューに無いことがほとんどである。「スパゲティ・ナポリタン」は本物のスパゲティではないというようにメニューに載っていない。
本場イタリアにはたぶん無いであろうメニューはMede in Japanであると思う。であるからイタリアンのレストランのメニューには無いと思う。 よく食べた学生時代には イタリアンのレストランなんぞというものも無かったし、「スパゲティ・ナポリタン」を食べたのは学校の近くの喫茶店であったような気がする。 スパゲティ・ボロネーゼもミートスパゲティであった。 カルボナーラもボンゴレなんぞも食った覚えが無い。 スパゲティでいまだに抵抗がるものがある。 今は見かけることが少ないが 当時（学生時代）学校（大学、高校生のころは品行方正、クラブ活動まっしぐらで寄り道もせずに帰っていた）の近く でよくたむろした喫茶店で 「スパゲティサラダ」というものがあった。 ゆでたスパゲティにマヨネーズを絡めたようなそこそこ人気であった。 小生も気に入って時々注文していた。 ある日、注文して食し当時普通のタバコではなく年甲斐も無くパイプタバコに凝っていたので食後の一服（今やったら非難ごうごう、冷たい視線で見られるどころではないであろう）を楽しみながら読書にいそしんでいた。 呼んでいた本が面白かったのか何の本を読んでいたかはすでに思い出さない。 （当時はネットサーフィンなども無く8ビットのパソコンがやっと世の中に出たころであったので本を読むか友達としゃべるとかくらいしかサテンではすることが無かった）がふと腕時計を見ると2時間近くが経っていた。 急に胸がむかむかと気持ちが悪くなった。 これはやばいと車を飛ばして家へ帰る。 途中車の中でも冷や汗は出るは気持ちの悪さは増すわで大変な思いであるがなぜか腹の痛みは無い。 家へたどり着くとそのまま部屋に入り布団にもぐりこむ。 若い学生時代のこと医者にいくなどという発想は無く、そのまま布団の中で気を失う。 目が覚めるとまだ明るい。時計を見てもまだ1時間くらいしか経っていない。
のどが渇いて台所へ行きふと新聞を見ると日付が！
翌日の日付ではないか！ なんと24時間以上も寝てしまったようだ。 なぜかむかむかはうそのようになくなっていた。 何であったのか？ きっと今冷静に考えると「急性ニコチン中毒」にかかってしまったのであろう。 おかげで数年はタバコを吸うこともなくなったが副作用もあった。 それ以来数年は「スパゲティサラダ」を食べれなくなってしまったのである。別に「スパゲティサラダ」が悪いわけでもなく食中毒になったわけではないのだが スパゲティサラダ＝吐き気という方程式が頭の中にしっかり刷り込まれるという。俗に言う「トラウマ」となってしまったのである。 以来10年以上食べなかった。
弁当のおかずに申し訳程度につくのもだめであった。 今でこそ平気にためられるが「トラウマ」とは げに恐ろしく強いものである。
話が大きくそれてしまったが無事スパゲティ屋を探し当てた後、」看板の中にあるメニューをじっと見つめ必死に「スパゲティ・ナポリタン」を探す。 この店は 本格的なスパゲティ屋のようで 季節の野菜ｎスパゲティなどのようなこじゃれた最近のスパゲティの写真がメニューを飾っている。 だめかと思いながら小さな写真を覗き込むと期間限定で「スパゲティ・ナポリタンwith オムレツ」がある。 メニューの下にはオムレツなしの「スパゲティ・ナポリタン」もできると書いてある。 ただ気になるのは昔のケチャップで和えたたまねぎとハムの「スパゲティ・ナポリタン」ではなく本格的なトマトソースのスパゲティのようである。 ちょっと心配しながらも近くにほかにスパゲティ屋も無いのであきらめて店に入る。
案内され席に着くやメニューを見て「スパゲティ・ナポリタン」を探す。 ない、ない え～ そんなと思いながらもう一度よくメニューを探す。 と端っこにあった。 写真もほかのメニューの品と比べて小さいし「スパゲティ・ナポリタン」にしてはこじゃれた感じでこれはきっと女性客向けの量が少ないモノかと勝手に解釈、大盛り（スパゲティの量が１．５倍）を注文。 出てくるまでの間、小説を読み時間をつぶす。
出てきた！ スパゲティは女性向けの量少な目ではなく普通の量のものだったようで大盛りのスパゲティ１．５倍は結構手ごわそうであった。 味はちょっと品の無い「スパゲティ・ナポリタン」ではなく想像通りの本格的トマトソースベースのスパゲティであった。 にんにくも利いていてかなりこくのあるとても上品でこくのある別物の「スパゲティ・ナポリタン」であった。とはいえトマト味のスパゲティはおいしく満足して終わることができた。
この記事を読んで「スパゲティ・ナポリタン」を食べたくなった人は お近くのスパゲティ屋を探してみてください。 あるいはまだ食事メニューで出している喫茶店もあるかもしれません。
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